留学生存報告

口溶けとろふわメンタルと不良(留学)

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もうとろっっとろである。精神が。からだは19歳だがこころは2.8歳くらいだったと思う。

 

 ここまでとろけるまでには色々な原因があったが最たるものはやはり英語だった。

少しだけ説明すると、日本国内で今までどんなに英語ができて教室内で一番英語のできるやつだったとしても、アメリカにきたら否応無く教室内で一番英語ができないやつになる。これはもうほぼ不可避である。

 

日本で英語「を」勉強している間はあまり苦労せず、

アメリカで英語「で」勉強しだすと難易度が爆上がりする。これがかなりの障壁だった。が、これは今回の記事の本筋ではないので今度これについても記事を書こうと思う。

 

あと今回不良の話をするけど小学生にも助けられているのでその記事も今度かくわよ

 

 

で今回の話題はメンタルである。

 

これから留学するという人も、留学しないけどいま辛いという人も、今後なにかに挑戦すると言う人も、聞いて欲しい。

 

自分のキャパシティーは想像より小さく、失敗による損失は想像よりもっと小さい。

 

そんでどう失敗してもまず死なない。

 

これだけ覚えていただければここから下の文章読まなくても大丈夫なくらいなのだが、

 

不良の話もできれば聴いていただけると今後悩んだ時の解決策になったりならなかったりするかと思ったりするかもしれない。

 

 

 

 

留学してから数週間、わたしは授業と課題以外の時間は布団の中とシャワーとカフェテリアで生存のための作業を繰り返していた。

 

問題の文章読むのに苦労するようになり授業中の説明は頭に入ってこなかった。

 

課題はなんとか終わらせて授業にも出席していたがとても有意義な時間とは言えずそのくせ疲労は溜まった。

 

 

 

もうなにもする気がしない自分と

それをただ眺める自分と

そのザマをみて自らを嫌う自分と

将来を考えて勝手に不安がる自分の

 

悪質四天王がそろってしまった。

 

こうなるとそう簡単に社会に復帰できない。昼間は布団の中で解決策がそらから降ってくるのを待つ以外なにもできなかった。というかすることがなかった。このモードになると「やるべきこと」さえ行動の選択肢からかすれて消え去ってしまっている。

 

課題は授業前日の夜に思い出して睡眠時間を削ってなんとか終わらせていた。不安は常に頭の中でじたばたしていた。シャワーを浴びれば涙が出てきた。

 

 

そんな状態からどうやって現在のヘラヘラしながらTwitterとゲームをしている状態にもどったかと言うと、別にとてつもない技術でメンタルケアを施した訳でも、薬を飲んだわけでもなくただ一つの事実を思い出しただけである。

 

「まあ大学生活どうなっても死なないしな」。これだ。

 

めっっっちゃざっくり言うと私の通っている大学は成績が7割を切ると退学になるので、普段の課題も定期的なテストもなめてかかると退学にされ米国内に滞在する権利が剥奪されて日本に強制送還まっしぐらである。

 

これがめっちゃ怖かった。

 

退学になって日本に帰らされたらわしはどないしたらええねんという不安が頭の中を埋め尽くし翌日の授業の小テストと課題がもういやでいやでしょうがないという日々が続いた。

 

 

 

が。

 

 

 

 

「もうアカンそろそろ頭おかしなる」と脳が判断したのか理論的に考える部分が白旗をあげたのかわからないが

急に頭の中の不良があらゆる事柄に対して「うるせぇバカ」と叫びだしたのである。この不良に助けられた。

 

「課題やんなきゃ」

「うるせぇバカ」

「テストに向けて勉強しなきゃ」

「うるせぇバカ」

「予習しなきゃ」

「うるせぇバカ」

 

とこんな具合である。

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「うるせぇバカ」



 

課題をやんなくても死なないし成績が落ちても死なないし日本に強制送還されても死なないんだ、ならまあ今日やらんでもええやろと不良がささやいてきた。

 

他に手立てもなかったので頭の中の彼に従ってやけ食いしたしニコニコ動画みまくったし早寝遅起きもした。

課題も適当にやったし小テストも直前の暗記だけでなんとかした。

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「カロリー」 撮影:すける


 

 

この「あまりよろしくない大学生生活」を一週間くらい続けて、やっと自分が人間味を帯びてきたように感じた。考えすぎだったのだ。

 

この「不良期間」は課題や小テストの成績が多少下がったが、精神を回復して冷静に対処できるようになっていくにつれてより楽に勉強できるようになった。

 

今思えば、最初期は自分のキャパシティを過大評価していたんだろう。プレッシャーを自分にかけすぎていた。所詮ちょっと賢いサル程度に考えておいた方が追い詰められずに生活できて結果的に有意義な大学生活になるような気がする。

 

 

とまあこんな具合で病んで不良になって元に戻った留学最初の数週間だった。といってもまたあの暗い時間に戻りたくないので、あれからは不良に少し多めに舵を取らせている。

 

もし今後何か辛いことがあれば、頭の中の不良にどう思うか尋ねてみてほしい。彼の提案はきっと、悩み続けることよりはマシな行動だと思う。